早稲田大学(筆頭著者:現学振PD曽我利明先生)との共同研究結果がInternational Journal of Sports Physical Therapyにアクセプトされました。
スポーツをされている多くの方にとって、一度は経験したことがあるであろうと思ってしまうほどケガの多いハムストリング。サッカーではケガ全体の10%以上を占め、さらに再発が50%を超えるほど厄介なケガです。この論文は、そのハムストリングのケガ予防やそれに向けた評価のために実施されるノルディックハムストリング(通称ノルハム)が負荷、あるいは荷重によって耐えられなくなるポイントの角度(BPA)にフォーカスを当てた研究です。特筆すべき点はスマートフォンアプリでその評価を試みている点で、スポーツ科学研究の動作解析で用いられる装置とスマホアプリで解析した結果の間に高い相関があることを報告しています。簡易、安価かつ使い勝手の良い方法論の確立を目指し、競技スポーツの現場でも使用可能な社会実装にむけた取り組みのひとつですね。本研究は早稲田大学スポーツ科学学術院広瀬統一研究室との共同研究として実施されました。
Soga, T., Yamaguchi, S., Inami, T., Saito, H., Hakariya, N., Nakaichi, N., Shinohara, S., Akiyama, K., Hirose, T. et al., The validity and reliability of a smartphone application for break-point angle measurement during nordic hamstring exercise. International Journal of Sports Physical Therapy. 18: 917-922, 2023.