1年3ヶ月の期間をかけて準備してきた第34回日本臨床スポーツ医学会(2023年11月11日-12日パシフィコ横浜)が無事に終わりました。今年の大きな目標でもあったので、簡単ですが研究室や個人としての総括をできればと思います。
2日間で6個の座長を務めました。どの演題も新しい知見ばかり。とても勉強になりました。楽しみにしていた講演をいくつか紹介できればと思います。一つは、師匠をお招きすることができた今回の学会唯一の招待講演です。オーストラリアはパースのEdith Cowan Universityから野坂先生に起こしいただき、ご講演いただきました。1時間の発表時間はあっという間で、このページの一番上の写真にあるような特等席で「スポーツ医学におけるエキセントリック運動」を拝聴できました。発表後、下の写真のように途切れることなく質問が続き、結果、1時間の質問タイム。。。お1人ずつ丁寧に対応される様子も印象的でした。多くの方に関心を持っていただけた証かなと思いました。
続いて、健康・栄養研究所の山田先生の講演。シンポジウムとして「骨格筋・脂肪・体液分布の定量とエネルギー代謝」について講演いただきました。8年ほど前に一緒に研究したご縁で今回に至りましたが、Science誌に掲載されるような研究結果は現在研究室が進めている実験とも関係があったため大変参考になりました。また大阪へ勉強に伺うことにもつながりました。学会長の勝川先生はじめ、会場を埋め尽くす盛況なシンポジウムとなりました。
最後に「リカバリー」のシンポジウムです。研究室の取り組みを山口特任助教に発表していただきました。人生初のシンポジストということで、そんなに早く話せたの?というほど緊張し、1人だけ周りと異なる次元の3倍速で発表していましたが作り込んだスライドを丁寧に発表してくれたおかげで多くの反響がありました。学会後、お電話やメールをいただいた先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。私自身は早稲田大学の広瀬先生と座長を務めましたが、今回の実行委員で唯一外部から加わっていただき、一緒に作り上げてきたシンポジウムだったので人の入りが心配になりましたが、一つ下の写真のように立ち見のみならず会場に入りきらないほど盛況であったため外のモニターでスライドを確認する方が多数いらっしゃったとのこと。良かったです。学会の半数が理学療法士やトレーナーの方という特徴もあってのことかと思いますが、とてもよいシンポジウムになりました。
総じて、研究室単位として参加した大きな学会で大きな成果と大きな発信ができました。実行委員にお誘いいただいた勝川先生はじめスポーツ医学研究センター、信濃町医学部の先生方、臨スポ運営スタッフの皆様に御礼申し上げます。また学会にお越しくださいました会員のみなさまもありがとうございました。